食品製品の塩分表示の順守を求める＝保健省-2022/03/16

保健省のノール・ヒシャム衛生総監は3月14日、食品・飲料製品のメーカーに対してパッケージに塩分表示を順守するよう求めた。1983年食品法や2020年食品規則（改正）では塩分表示が義務化されているが、これを守っていないメーカーが多いという。 　 3月14日から20日までは世界塩分啓発週間で、これに伴い、同衛生総監は述べた。 　 2017年の調査でスーパーマーケットで販売する食品・飲料のうち塩分表示は半数にとどまっており、半数が表示がなかったと指摘。同衛生総監は「塩分表示は消費者が食品や飲料製品の栄養成分を理解するのを助けるものであり、より健康的で自分のニーズに合った食品を購入することを間接的に促すことになる」と説明。同省では食品業界関係者を対象に、塩分低減のため、教育や支援を行っているとも述べた。 　 医師でもある同衛生総監は「塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こし、血液疾患や脳卒中、ガンのリスクも高める」と警告。世界で推定1100万人は不健康な食生活に関連して死亡しており、そのうち300万人は塩分の多量摂取が原因だという。このため、塩分の摂取量は1日小さじ1杯までに制限するよう呼びかけた。 　 保健省は塩や砂糖が少ないなど健康によい栄養成分の食品や飲料に対しては「ヘルシーチョイスロゴ（HCL）」を貼付して、商品の購入を促している。