次期総選挙後も現首相が続投＝UMNO総裁-2022/03/21

与党の統一マレー人国民組織（UMNO）のアフマド・ザヒド総裁は3月19日、次期下院総選挙後もイスマイル・サブリ首相が続投するだろうとの見通しを示した。同党の総会で述べた。
首相は同党の副総裁で、これまでの首相は同党の総裁が就任することになっている。しかし、ザヒド総裁は汚職容疑や背任罪などで訴えられており、首相に就任するには妥当ではないとの判断から昨年8月にイスマイル・サブリ氏を首相に押した経緯がある。このため、同党内では「ねじれ現象」が発生している。同総裁は「私は嫉妬は抱いていない。私が（イスマイル・サブル氏を）首相職に押しているからだ」とも述べ、院政を敷いているほうが居心地がいいようだ。
また、同総裁は次期総選挙の次の総選挙後の首相候補としてはモハマド・ハッサン副総裁が妥当とも述べた。
現在の下院の任期は2023年8月まで。年内にも解散されるとの観測が出ている。