クランタン州議員 詐欺で8万リンギ以上失う-2022/04/13
クランタン州警察商業犯罪取締局は4月11日、同州議会議員(57)が約8万4000リンギの詐欺の被害に遭ったと発表した。
同議員の被害届によると、マラッカ州の内国歳入庁(LHDN)の職員と名乗る男から電話を受け、税金の滞納額が5万2900リンギあると伝えられた。同議員が所有する会社の口座に20万リンギが振り込まれており、この分が課税対象になると言われたという。
同議員はこの振り込み自体を否定したが、その後に電話はマラッカ州警察幹部と名乗る男女に転送された。この会話で同議員の通信アプリに送られた中央銀行バンク・ヌガラのリンクを通じて口座を確認するよう指示。電話を切った後に同議員はこのリンクを通じて口座を確認した。
その後のやり取りはなかったようだが、同議員は10日に2つの銀行に赴き、自身の口座の新しいカードをそれぞれ作成。その際に行員からそれぞれ7万1480リンギと1万3049リンギが引き落とされていると知らされた。同議員は詐欺に遭ったことに気づき、警察に被害届を提出した。
犯人らはリンクを通じて暗証番号を入手して引き落としたと見られる。
ネットを通じた詐欺事件は近年増加している。犯人は税金の滞納や罰金などを理由に電話をしてくるが、直接会って来ることはない。これまで警察なども再三注意を促しているように政府職員がこういった内容で直接個人に電話してくることはない。