どの国にも一方的な制裁は認めない=マレーシア外相
2022.05.09 政治・社会サイフディン・アブドゥラ外相は5月8日、マレーシア政府は国連総会で採択された制裁決議がない限り、いかなる国に対する一方的な制裁も認めないと述べた。
メディアでの特別インタビューで語った。
外相は「マレーシア政府の原則であるが、制裁をするのであれば、国連を通さなければならない」と指摘。
国連で決議がなされた場合、国連の一員としてそれを尊重して順守することになるとも述べ、ロシアに対する欧米の制裁を暗に批判した。
ただ、外相は「マレーシアはいかなる側にも属さないという立場を維持しているが、同時に、他国の主権を脅かすいかなる国の武力侵略も決して容認しない」とも述べた。
外相は紛争終結のための働きかけを双方にしていることも明らかにした。
また、ロシアにいるマレーシア人には大きな影響は出ていないとも指摘。
送金は送金会社「ユニオンペイ」を通じてロシアの3行のみでできているという。ロシア国内にいるマレーシア人は816人で、学生が779人、駐在員が37人であることも明らかにした。