マレーシア外相　ミャンマー亡命政権幹部と会談

サイフディン外相はこのほど、米国ワシントンでミャンマーの亡命政権の挙国一致政府（NUG）のジン・マー・アウン外相と会談した。5月15日にサイフディン外相が明らかにした。東南アジア諸国連合（ASEAN）加盟国でNUG幹部と会談したのは初めて。
ASEANは12～13日かけて米ASEAN特別首脳会議を行った。その際に同行したサイフディン外相はNUG幹部と会談に至った。
同相は会談した際に「ミャンマーの平和と民主主義の回復に向けて努力する用意がある」と述べ、ミャンマーの最新動向の意見交換やジン外相が直面している人道支援や難民の教育といった課題について話し合ったとしている。
ミャンマー軍事政権側はこの会談についてのコメントを発していない。ただ、先に米国政府がNUG幹部と会談した際には非難し、米国とASEAN諸国にも亡命政府とは会談しないよう強く要請した。
　ミャンマー外務省はまた、米国とASEANが発表した共同声明でミャンマー情勢に「深い懸念」を示したことに対して「内政干渉だ」としてこれを拒否する姿勢を示した。ワシントンの首脳会議にミャンマー政府は招かれなかった。