手足口病の感染が全国で深刻化している。マレーシア保健省のノール・ヒシャム衛生総監は5月17日、年初から5月14日までの間に3万1661人が感染し、前年同期比で15倍の感染者数になっていることを明らかにした。
5月8~14日の間には7526人が感染。前週比349%増となった。
累積感染者数ではスランゴール州が最多の8864人で、次にクアラルンプールとプトラジャヤで4421人、サバ州2650人、ペラ州2638人、クランタン州2493人などとなった。このほかいずれの州も1500人以上の感染者がこれまでに出ている。
発生しているのは大半が保育園や幼稚園などの保育施設で、全体の65%。10歳以下の子どもの間で急速に広がっている。
一方、マラッカ州保健局は州内での感染者が5月2日から8日の1週間に977人を記録。前年同期比で10倍以上の数字となった。
州内の保育施設11カ所はすでにまん延したため、閉鎖が命じられた。同局は保健省が指示を出せば、州内すべての保育施設を閉鎖すると危機感を示している。