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マハティール元首相、東方政策40周年記念ウェビナーで講演

マハティール元首相、東方政策40周年記念ウェビナーで講演

2022.05.19 政治・社会
マハティール元首相は5月18日、マレーシア戦略国際問題研究所(ISIS)が主催するウェビナー、ルック・イースト(東方政策)40周年記念「マハティール氏との対話」で基調講演を行った。
40周年に際し、元首相は「当時、なぜ日本を手本にしたか」について改めて言及。そのなかで、「欧米は過去に労働倫理や労働慣行の面で滞りを見せており、マレーシアのような野心的な国のモデル国家としては不適格であるとみていた」とした上で、「欧米には魅力を感じない」と指摘。「野心ある第三世界の国だったマレーシアが学ぶべきモデルとしては、やや魅力に欠ける」と考えていたという。
一方、第二次大戦で多くの都市が焦土となったにもかかわらず、経済発展を遂げていた当時の日本について、「不死鳥のごとく立ち上がるのを目の当たりにし、興奮した」とし、「文字通り、戦争の焼け野原から立ち上がり、壊滅的な打撃から自らを再建し、不自由で崩壊した経済を再建していた」と分析。 マレーシアの進歩と経済的追求を示すモデルとして日本を見習う必要があったと述べた。
さらにマハティール氏は、「マレーシアには工業化を進展させるという課題があった当時、責任感を強調して組織を成功に導く日本の労働倫理に感銘を受けた」「日本の労働者は自分の仕事に誇りを持ち、失敗することは恥ずべきことだと考えている」と40年前の日本について、改めてこう評価した。
マハティール氏は、第4代首相在任中、学生や公務員を含む1万人のマレーシア人を日本に派遣した。 ルック・イースト政策の下、日本に派遣された人々は2万6千人に及ぶ。
なお、このウェビナーでは、高橋克彦駐マレーシア日本大使も講演を行なった。 マレーシアのダイバーシティ(多様性)について高く評価。 「日本から、より多くの日本人がマレーシアに来て、多様な社会とは何かを学ぶことも必要」と述べた。
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