SEA GAMESでマレーシア代表「結果に失望も」
2022.05.22 政治・社会ベトナムのハノイで5月12日から23日まで開催されている第31回SEA GAMES(東南アジア大会)だが、マレーシア代表のメダル獲得順位が過去40年間で最低となる恐れがあることについて、ある政府関係者は、「すべてのマレーシア人が失望しそうだ」と語っている。
アフマド・ファイザル・アズム・スポーツ相は、マレーシアの選手たちが21日までに国の目標である「金メダル 36個」に到達したにもかかわらず、警鐘を鳴らした。
マレーシアは21日朝の時点でメダルランキングの6位。一方、開催国のベトナムが167個の金メダル、タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピンがそれに続いている。
マレーシアは概ね、SEA GAMESのトップ5に入っており、前回6位になったのは1983年のことだ。なお、当時は参加国が現在の11カ国ではなく8カ国に限られていた。
マレーシアは、7月から8月にかけて英国バーミンガムで開催されるコモンウェルスゲームズ(英連邦大会)へ代表を送ることが決まっている。一方で、中国の杭州で開催される予定だったアジア競技大会は無期限に延期されている。
マレーシア政府は昨年、スポーツ振興に関する支出を、前年の9億4千万リンギから2億8千9百万リンギに減額している。また、東京五輪で銀メダル1個、銅メダル1個と振るわなかったことから、フルタイムで強化対象としている選手数を432人から288人に減らした。