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スランゴール州スルタン 盆踊り大会にゴーサイン

スランゴール州スルタン 盆踊り大会にゴーサイン

2022.06.10 政治・社会
スランゴール州のスルタン・シャラフディン・イドリス・シャーは6月9日、7月に同州で開催される盆踊り大会にゴーサインを出した。 同州イスラム宗教局が同日に明らかにした。スルタンはまた、同局に対してもいかなる形でも妨害しないよう指示を出したという。
盆踊り大会については全マレーシア・イスラム党(PAS)所属のイドリス・アフマド首相府相(宗教担当相)が6日に突然、「盆踊りは他宗教の要素が入っているため、イスラム教徒は行かないように」と呼びかけ、波紋を広げていた。
スルタンは「綿密な調査や考察なしに急遽決定することは認めない」と批判。また、多くの文化が宗教と結びついているが、宗教が文化の中に必ずしも存在しているとは限らないとも同局のシャージハン・アフマド局長に直接述べたという。
スルタンは数年前に盆踊り大会に参加したが、その際にイスラム教徒を汚すようなことはなく、日系企業の社員を対象とした単なる社会的なプログラムだったとも回想。 同州の多文化的な側面を尊重すべきとも同局長に語った。 そのうえで、スルタンは同局職員に対して盆踊り大会に参加して観察するよう指示した。
一方、ペナン州の盆踊りについて同州政府は8日に開催を許可する旨を発表した。同州にはスルタンはいないが、イスラム教指導者らが開催を認める声明を出していた。
マレーシアでの盆踊り大会は1977年からスランゴール州シャーアラムで行われている。
パンデミック期間は中止されたものの、例年3万人以上が訪れる大規模なイベントとして有名。
今年は7月16日にシャーアラムで、同月30日にはペナンで開催される予定だ。
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