統一党　野党と連携を模索か＝消息筋

与党の一つであるプリブミ統一党が野党と次期総選挙で連携を模索しているもようだ。同党の消息筋が明らかにした。
マハティール元首相の闘争党やサバ州の遺産党のほか、かつて所属していた希望同盟（PH）と連携することも統一党の最高評議会で議論されたという。
野党が団結すれば、選挙せずに政権を奪取できるとの自信も同党はのぞかせているようだが、野党の中でもPHの中心政党でアンワル・イブラヒム総裁が率いる人民正義党（PKR）が受け入れない可能性が大きい。PKRの幹部の中には統一党と組むことに抵抗がある人も多い。
PKRは闘争党や遺産党と連携するほうが得策と見ているようで、統一党は与党とも野党とも組めずに次期総選挙で埋没する可能性もある。
一方、統一党ではズライダ現プランテーション・商品相が離党を表明し、大きな打撃となっている。また、アズミン・アリ通産相は先に「離党を模索している」と報じられ、本人がすぐに否定したが、同党の議員が再び別の政党に移る不安定さも残る。
こういった不安定化も他の党が連携をためらう一因にもなっているようで、同党にとって次期総選挙でどこまで勢力を拡大できるか注目される。