ガソリンの密輸が増加　当局は取り締まりを強化

国内取引・消費者行政省は6月17日、ガソリン価格の高騰でレギュラーガソリン「RON95」とディーゼル油の密輸が増加していることを明らかにした。
今年5か月間のRON95の密輸件数は54件の約36万5000リンギで、前年同期の49件から増加した。
ディーゼル油は今年の同期間で128件（約306万リンギ）に達し、前年同期の52件から大幅に増えたという。
密輸件数が増加した要因として、同省はガソリンスタンドへの補助金レートと実際の燃料価格の間の著しい相違と近隣諸国の価格が高騰しているためと説明した。
同省はまた、マレーシアからタイに密輸するため、改造されたタンクローリーを発見したことも明らかにした。 1万リットルを余計に積載できるようにするケースもみられたという。
密輸業者は、一旦タンクローリーの燃料をガソリンスタンドに注入し、別のガソリンスタンドで燃料を回収して国外に運び出ていたという。
ガソリンスタンドの経営者とも結託しているケースもあり、これまでガソリンスタンド9軒に対して営業免許の停止処分を下した。