ペナン州のチョー・コンヨー州首相は6月25日、年初から6月19日までのデング熱感染者数が283人に達し、昨年同期比で30%増となったことを明らかにした。
特に12日~19日の州は感染者数が増加傾向にあると指摘。新型コロナウイルスのエンデミックへの移行期における経済セクターの再開と予測不能な天候、デングウイルスの血清サイクルが要因で増加していると説明した。
また、不衛生な場所も要因の一つで、デング熱流行地域では清掃キャンペーンを行ってきているが、あまり効果が上がっていないという。
一方、同州保健局は州内3カ所でウイルスを抑制させるボルバキアに感染させた蚊を放ったところ、感染者数が劇的に減少。今後、さらにペナン島と本土側の2カ所に同様の蚊を放って効果を確かめる方針だ。