下半期の電気料金 値上げせず割引も維持
2022.06.28 政治・社会国営電力のトゥナガ・ナショナル(TNB)は6月24日、7月から12月までの電気料金を引き上げず、現状を据え置くと発表した。現行の割引も継続する。
同日にイスマイル・サブリ首相が半島側での電気と水道料金は引き上げないとの発表を受けての措置。燃料費の高騰で発電コストも上がっているなか、政府は58億リンギの負担も表明した。ただ、首相はその財源をどうするかは明らかにしていない。
半島側では発電構成の半分以上を占める国際石炭価格の高騰を受け、電気料金の引き上げに踏み切るとの観測が出ていた。国際石炭価格は昨年6月比で2倍上昇している。
政府は今年2月にICPTメカニズムを導入し、半年ごとに料金を改定する。現行では家庭用電気料金は1kWhあたり2セン、非家庭用電力料金に対しては同3.7センが割り引かれている。