シンガポールで再びマレーシア人の死刑執行へ
2022.07.01 政治・社会 シンガポールで収監されているマレーシア国籍のカルワント・シン死刑囚(32)への死刑が7月7日に執行される見通しだ。シンガポールの人権活動団体が明らかにした。
同死刑囚は2013年10月にジアモルフィン約60グラムの所持と麻薬約120グラムを密売しようとした容疑で有罪となり、死刑判決が下された。
人権活動家のクリステン・ハンさんによると、同死刑囚の姉らは2020年以降に面会を求めてきたものの、新型コロナウイルスの流行などを理由に会うことができなかった。今月初めにも面会を申請したが却下されたという。
反死刑アジアネットワーク(Adpan)は、同死刑囚と行動をともにしていた被告は終身刑とむち打ち刑15回となり、同死刑囚は死刑になったとして不公平を主張。予定されている死刑執行の停止を強く求めている。
シンガポールでは4月下旬にもヘロインの密売罪で死刑判決となったインド系マレーシア人の絞首刑を執行している。