メッカのザムザム水　国内での販売は許可せず

　保健省のノール・ヒシャム衛生総監は7月1日、サウジアラビアのメッカの聖なるザムザムの泉の水をマレーシア国内で販売できないと述べた。これまでにこの水の輸入・販売に関するライセンスを取得している企業や販売店はないとも語った。
　国内ではオンラインを中心にザムザムの水をボトルで販売する宣伝が後を絶たない。特にハリラヤ・ハジ（犠牲祭）に近づくにつれて、毎年この水を販売する業者が出てくるという。同衛生総監は「水の真偽は疑わしいものだ」として買わないよう呼びかけた。
　同省の関係局は電子商取引のプラットフォーム上を逐一検査。2021年には23件、今年に入って44件のザムザムの水の広告が発見され、削除指示を出した。

　サウジアラビアはこの水の販売輸出を認めておらず、また巡礼者が持ち帰る際も制限がかけられている。