10月まで乾季 降水量は平年上回る見通し
2022.07.05 政治・社会 東南アジア諸国連合(ASEAN)専門気象センター(ASMC)は7月4日、域内島しょ部で乾季が始まったと述べた。10月まで乾季は続くものの、平年より降水量は高くなるとの見通しも示した。
同センターは「太平洋赤道域の優勢なラニーニャ現象は弱まり、今年いっぱいはラニーニャ現象または中立状態が続く」と説明した。
ただ、インド洋赤道域では「負のインド洋ダイポールモード現象」が発生しており、8月まで続く見通し。ラニーニャ現象とも相まって7月から10月にかけて、マレーシアも含めた島しょ部のほとんどの地域で平年を上回る降雨が観測されるだろうと予測している。
また、乾燥と高温が今後数か月続くことから、煙害(ヘイズ)が観測される可能性があるとも警告。各国政府に対して野焼きの監視を強めるよう求めた。ただ、乾燥した天候が長引いた2015年や2019年ほど深刻さは増さないだろうとの見方も示した。