「政党鞍替え禁止法案」 国会に上程
2022.07.28 マレーシアニュース下院議員の任期中に政党の鞍替えを禁じる内容を盛り込んだ連邦憲法改正法案が国会に7月27日に上程された。
上程に伴い、イスマイル・サブリ首相は、総選挙で国民の付託を守るために上程したものと説明。また、「この法案は、選挙で選ばれた代表が正当な理由もなく政党を変えることを阻止でき、長期にわたって国の政治的安定を確保できると確信している」と述べた。
首相は、さまざまな省庁と協議したため、起草に1年かかったとも説明。「この法案は政府と野党との議論を通じて策定されたものであり、1963年のマレーシア連邦結成に関する協定のような歴史的な憲法改正法案である」とも語った。
一方、野党の人民正義党(PKR)のアンワル・イブラヒム総裁は「完璧な法案ではないが、支持する」と述べ、ほとんどの与野党が賛成して近く可決されるとみられる。
ただ、当初含まれていた州議会議員の政党間移動の禁止は除外されているため、首相が言うように政治的安定につながるかどうかは不透明だ。