中断・放棄の住宅プロジェクト 全国で534件に
2022.07.29 政治・社会住宅・地方自治省は7月28日、全国で問題のある住宅プロジェクトが534件に達していることを明らかにした。今年2月の調査時点より増えているという。
問題のある住宅プロジェクトとは、本来の計画より進捗率が30%以下であることや売買契約書の期限が切れてしまっているプロジェクト、建築途中で放棄されたプロジェクトを指す。
進捗率が遅かったり契約書の期限が切れているプロジェクトは417件、放棄されたプロジェクトは117件。これらの総戸数は8万4498戸で、3万8070人がすでに購入している。
今年2月の時点で国家住宅局(JPN)の調べで問題のある住宅プロジェクトは107件だったが、わずか5か月で大幅に増加した格好だ。
州別でみると、最も多いのはスランゴール州の85件(1万9520戸)で、ついでジョホール州の55件(1万1557戸)などとなった。
不動産カテゴリーでは、政府が進める土地付き不動産開発プロジェクトの「PR1MA」が270件と最多。次が高層住宅の80件を記録した。
また、放棄された住宅プロジェクト117件(2万3562戸。購入者数は1万4003件)では、同局が後押ししたのか、102件が再開手続きを始め、15件が修復を開始している。放棄プロジェクトでは昨年9月30日比で48%増加した。
国家住宅局ではこれまでに1022社の不動産開発会社をブラックリストに載せていることも明らかにされた。454社が罰金を支払っていない。