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【新着】下院議員の任期中の政党間移動が禁止に

【新着】下院議員の任期中の政党間移動が禁止に

2022.07.29 政治・社会
下院議会で7月28日午後、議員の任期中の政党間の移動を禁止する2022年連邦憲法改正案第3号が可決・成立した。
定数222人のうち与野党を含む209人が法案に賛成した。
法案は27日に上程され、2日間にわたって54人の下院議員が審議した。
この法案の成立は与野党の覚書(MoU)の必須条件の一つとなっていた。この後に上院に付託されるが、近く可決する見通し。
法案内容は下院議員が任期途中で離党して他の政党に移ることを禁じた内容。所属政党から離党する場合は議員を辞職して、選挙で有権者の信を問うことが求められている。ただ、除名されたり、所属政党の解散、団体登録の抹消といった場合は例外となる。
連邦憲法を改正するため、下院では定数の3分の2となる148人の支持が最低限必要だったが、下院議員の大半が出席して賛成にまわった。
2018年にマレーシア史上初の政権交代が起こり、マハティール政権が成立したが、その後に一部議員が離反。2020年に同政権は崩壊し、ムヒディン政権ができたが、過半数ぎりぎりで運営していた。イスマイル・サブリ政権も過半数を少し越えた議員数によって支えられており、数人が離党するなどして造反すると政権が崩壊する可能性が高い。今後の政権も数人の造反によって政権が崩壊する可能性が高く、イスマイル・サブリ首相は「政治安定化」のために法案を可決・成立させた。
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