KTM、ラオス行き直行貨物列車の試運転を実施
2022.08.14 政治・社会国営マレーシア鉄道(KTM)は、マレーシア・タイ・ラオスをつなぐ3国間貨物輸送を10月から開始するとの計画を打ち出した。
これに先立ち「アセアンエクスプレス」と名付けられた試運転列車が8月11日午後5時、クアラルンプールKTM駅を出発した。
試運転列車の発車の際には、ウィー・カーション運輸相が合図の旗振りを行った。
試運転列車はクアラルンプールを出発後、およそ72時間余りをかけて、クアラルンプールからラオスの首都・ヴィエンチャンの郊外にある貨物ターミナルまでの2,206kmの旅をするという。
10月以降に「アセアンエクスプレス」の本格運行が始まった折には、週2便を走らせ、片道当たり80TEU(総計で20フィートコンテナ80個分)の貨物を輸送する予定。
ラオスの鉄道事情をめぐっては昨年12月、中国・雲南省からラオスを縦断し、首都・ヴィエンチャンまでをつなぐ「中国ラオス鉄道(LCR)」が全通した。ただ、マレーシア、タイ側と新線であるLCRとはレールの軌間が異なる。そのため「アセアンエクスプレス」の本格運行開始後は、ラオスのタイ国境近くに作られたドライポートでの積み替えは必要なものの、マレーシアからの貨物が中国全土へ船や航空機を使うことなく運べるようになる。