政治資金規制法案　10月にも国会に上程へ

ワン・ジュナイディ首相府相（国会・法律担当）は8月13日、政治資金規制法案を下院議会に10月に上程すると述べた。 　 同相は「透明性や説明責任を示すため、可決後は直ちに施行されるべきだ」と話した。9月には法案に関す覚書が閣議に提出され、承認を得る見込みだという。 　 同法案では政治資金関連の規制機関の設立、認められる政治資金の種類、罰則について法制局などが議論している。非政府組織（NGO）などからも意見を聴取して法案に反映させるとしている。 　 マレーシアでは現状、政治資金に関する法律はなく、野放し状態。ナジブ元首相は政府系ファンドからの不正流用資金疑惑で自身の口座に入金された巨額の資金が「サウジアラビアからの寄付だった」と主張しているが、証拠を示せていない。国民から失笑を買っており、政府は将来こういった事態を防ぐためにも法案の可決を急ぐ。