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ナジブ元首相 別の裁判で高裁に出廷

ナジブ元首相 別の裁判で高裁に出廷

2022.08.26 政治・社会
 8月23日に刑務所に収監されたナジブ元首相は25日午前8時35分、政府系ファンド1MDBに絡む別件の裁判でクアラルンプール高等裁判所に出廷した。警察などの厳しい護衛を伴って入廷したため、外から表情などを伺うことはできなかった。
元首相は先に連邦裁判所で12年の禁固刑と2億1000万リンギの罰金の判決が下されたが、これは1MDBの子会社SRCインターナショナル社の資金不正流用に伴う職権乱用や資金洗浄、背任の7つの容疑の判決だった。
 25日に再開された裁判はすでに始まっていたが連邦裁での日程と重なったため、中断されていた。2018年9月に起訴されたこの裁判では、元首相が自身の銀行口座に21億リンギの資金を1MDBから受け取ったとの内容。職権乱用や資金洗浄などの容疑25件について審理されている。米国の「タノア・ファイナンス・コープ」を経由して口座に振り込まれたため、この事件は「タノア裁判」と呼ばれている。
ナジブ元首相に対してはこれまでに43件の容疑で起訴されている。この裁判のほかにも並行して裁判は行われる。さらに起訴保留が2件あり、元首相に対する容疑の裁判はまだ終わらない。
一方、元首相のロズマ夫人は高裁で元首相と会った。元首相については「元気だ」と述べるにとどめ、支援者に感謝を示した。
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