国内の恒久的な洪水対策完了は78年後=環境相
2022.09.06 政治・社会イブラヒム・トゥアン環境・水相は9月5日、国内の恒久的な洪水対策が完了するには2100年までかかり、対策費も3920億リンギが必要との見通しも示した。
この見積もり額には、洪水の軽減と都市での排水処理関連に2307億1000万リンギと海岸沿いのインフラ整備に1265億5000万リンギが盛り込まれているという。
同省では水害防止など中長期的な対策に尽力している。その一環として2023年から2030年の間に洪水防止プロジェクトで影響を受ける地域に砂防堰堤を建設するため150億リンギが割り当てられた。
また、世界的な気温上昇など気候変動に伴って災害リスクが高まり、国民に直接影響を与えることから、同省では適応策として「国家水資源変革アジェンダ2040」を策定。中期計画「第15次マレーシア計画」までの間に洪水リスク管理などを実施するとしている。