シンガのウォン副首相「高速鉄道議論再開に前向き」
2022.09.06 政治・社会イスマイル・サブリ首相は9月5日、マレーシアを公式訪問したシンガポールのローレンス・ウォン副首相兼財務相と面会し、一旦終了したシンガポール-クアラルンプール高速鉄道(HSR)プロジェクトについて話し合いを行った。
ウォン氏は、「マレーシアがこのプロジェクトに関する議論を再開することに関心を持っている」と指摘。イスマイル・サブリ首相が昨年11月、初めてシンガポールを公式訪問した際に、リー・シェンロン首相に話したコメントと同じ内容を述べた。
シンガポールとクアラルンプール間を約90分に短縮することを目指したHSRプロジェクトは、マレーシアの要請で何度も延期された末、最終的には2020年12月に協定が失効して廃案となっている。それに伴いマレーシアは、プロジェクトの終了を受け、補償金としてシンガポールに少なくとも1億200万シンガポールドルを支払った。
シンガポールの首相官邸は5日、ウォン氏がイスマイル・サブリ氏を訪問。「マレーシアとシンガポールが共有する実質的かつ広範な協力関係を再確認した」と発表。両者は、2026年末に開通予定のジョホールバル-シンガポール高速鉄道システム・リンク・プロジェクト(RTS)が良好に進捗していることを歓迎した。