スランゴール州スルタン　ナジブ元首相夫妻の称号をはく奪

スランゴール州のスルタン・シャラフディン・イドリス・シャーは9月12日、有罪判決が確定したナジブ元首相夫妻に授与した称号をはく奪した。同日に行われた州の王室会議の後で決まった。
元首相は8月23日に政府系ファンド1MDBの資金不正流用に関し、連邦裁判所で有罪となった。夫人も9月1日にクアラルンプール高等裁判所で収賄罪の判決を受けている。有罪となった人物への称号を取り消す同州の慣習に沿って、元首相に授与されていた称号「ダトゥック・スリ」とロズマ夫人に与えられた「ダティン・パドゥーカ・スリ」をはく奪した。
2018年10月に元首相の逮捕後にヌグリ・スンビラン州スルタンも元首相の称号「ダトー・スリ・ウタマ」をはく奪。夫人の称号も取り消された。
また、スルタン・シャラフディン・イドリス・シャーは元首相への恩赦について国王が先に「恩赦権限は専断的に使われるべきではない」との意見に対して支持を表明した。スルタンは「国王は有罪判決を受けた者を恩赦する裁量権はあるが、それは法律に従って行われるべきだ」とも述べた。
ナジブ元首相は9月2日に恩赦申請を出した。恩赦が付与されないと下院議員の地位は停止し、次期総選挙にも出馬ができなくなる。