道路の穴でリム損傷 賠償請求裁判で原告勝訴
2022.09.26 政治・社会スランゴール州カジャン治安裁判所で9月24日、道路の穴にはまって車のタイヤとリムが損傷したとして損害賠償を訴えていた原告の男性が勝訴する判決が下りた。
男性の車は2020年9月にカジャン郡のジャラン・スンガイ・ロンを夜に走行中、道路の陥没した穴に車のタイヤがはまり、リムとともに損傷した。当初、男性はリム1本のみを交換しようとしていたが、傷を負っていない3本と同じリムのデザインを見つけられず、4本とも交換することになったという。
保険会社に請求したものの、タイヤ1本とリム1本の補償で1430リンギほどしかできないと言われ、納得のいかなかった男性はリム4本とタイヤ2本など3580リンギの損害賠償を裁判所に今年7月に起こしていた。
被告となったカジャン市役所は「道路は整備していた」としたうえで、運転手の無謀な運転でタイヤが損傷したと主張していた。さらに、リムが1本破損しただけで、4本全部を交換するのは「不当利得」だとして真っ向から対決していた。
裁判長は3年前のリムの研究結果を指摘した。それぞれデザインの異なるリムを装着すると危険であるため、4本のリムを交換したのは妥当だと判断。また、道路の陥没は写真からみても明らかとして、原告の主張をほぼ認めた形となった。