中国~シンガポール鉄道にマレーシアも積極関与=ウィン運輸相
2022.10.18 政治・社会ウィー・カーション運輸相は、マレーシアも経由することになるシンガポール~中国・昆明間をつなぐ鉄道の完成に向けた共同作業に継続して参加する意向であることを改めて述べた。
これは10月17日にインドネシアのバリ島で開催された第21回中国とのアセアン運輸大臣会合でのスピーチで言及したもの。
この会合は、中国交通運輸部の戴東昌副部長(運輸次官)とインドネシアのブディ・カリャ・スマディ運輸相が事実上の共同議長を務めている。
ウィー運輸相は「シンガポール~昆明鉄道に関する特別作業委員会の常任委員長として、ASEAN諸国が旅客または貨物輸送において効率的な公共交通システムを享受できるよう、プロジェクトの完成に向けて引き続き協力する」と述べた。
同時に、ASEAN事務局は、国境を越えた鉄道輸送の建設や、すべてのASEAN諸国(特に昆明とをつなぐ鉄道が通過しない国)が関与する新しい鉄道プロジェクトにおける協力について議論を行う必要があるという点で、マレーシアと同じ見解を共有していると話している。
ウィー氏は、アセアン諸国間のこうした議論は、鉄道規格や交通信号の共同承認、高速鉄道の開発における情報の共有に関わるため、非常に重要であると述べた。
その上で中国が中国ラオス高速鉄道(LCR)や2026年完成予定の(マレーシアの)東海岸鉄道リンク(ECRL)の建設においても技術的専門知識を提供したことを忘れてはならないと指摘している。