ナジブ氏の長男 下院議員候補者に不適格
2022.10.28 政治・社会収監されているナジブ元首相の長男であるニザル・ナジブ氏は下院議員候補者としては経験が不足している —— 統一マレー人国民組織(UMNO)のパハン州プカン支部のザムリ・ラムリ副支部長が述べた。候補者として不適格との認識を示し、ナジブ元首相の選挙区候補者を別の人にあてたい考えを示した。
長男はこれまでに政治活動をほとんどしてきていないが、元首相の地盤であるプカン選挙区から立候補したい考えを示している。しかし、同副部長は「経験がないため、下院議員や州議会議員の両方の候補者として認める理由がない」と主張。ただ、州議会議員の候補者として今後政治を学んでいけばいいとも述べた。
ナジブ元首相は有罪判決を受けたことから、今回の総選挙への立候補資格がない。このため、同選挙区から別の候補者を同党は立てたい考えだが、候補者には難航しそうだ。同副支部長は信用の高い人を候補者にしたい考えを示したが、すぐには見つかりそうもない。
同副支部長はまた、「ナジブ氏が国王から恩赦を受け、釈放された場合はUNNOから当選したこの選挙区の議員はナジブ氏に議席を譲る必要がある」とも説明。国がナジブ氏を必要としているとも主張した。
ナジブ氏はスランゴール州カジャン刑務所で8月23日から刑に服している。服役期間は12年、罰金額は2億1000万リンギが科せられている。国王には恩赦申請を出しているが、認められる見通しは立っていない。