下院総選挙 単独過半数の政党はなし 首相再任は困難
2022.11.20 政治・社会第15回下院議会議員総選挙(定数222人)の投票が11月19日行われた。国営通信ブルナマの集計によると、希望同盟(PH)がリードしたものの、単独過半数の政党はなく、どの政党も過半数の111議席を大きく割り込んでいる。
・82議席 希望同盟(PH)
・73議席 国民連盟(PN)
・30議席 国民戦線(BN)
・22議席 サラワク連盟党(GPS)
・6議席 サバ州民連盟(GRS)
・3議席 遺産党
・3議席 その他
選挙管理委員会によると、残り3議席は投票開票日を繰り下げる。候補者が死去したクダ州パダン・スライ選挙区、パハン州ティオマン島選挙区。サラワク州バラム選挙区では天候悪化で投票できない状態となったため。いずれも12月7日が投票日になるとみられる。
マハティール元首相が率いた「故郷運動(GTA)」は1議席も取れなかった。また、1959年の総選挙以来、多数を占めてきた国民戦線(BN)は政権交代となった2018年総選挙の79議席からさらに大きく議席を割り込み、過去最小となった。壊滅的な打撃を受け、所属するイスマイル・サブリ首相の再任は難しくなった。PHとPNはどの政党と連立を組んで首相を選出するかの交渉に入った。
投票率は73.89%だった。