首相 承認済み公共事業を見直しへ
2022.12.13 政治・社会アンワル・イブラヒム首相兼財務相は12月11日、前政権で承認された公共事業を見直していることを明らかにした。政府債務が1兆リンギを超えたため精査している。
首相は「延期や再検討、中止を求める事業が出てくる」と発言。そのうち150億リンギ相当の洪水軽減事業のうち70億リンギ分は入札ではなく、業者との直接交渉による契約だったことから見直しを指示した。「事業に対する自然発生的な承認をみていると疑問がいろいろと出てくる」として徹底的に精査したい考えを示した。
また、「問題が起きれば、犠牲となるのは国民で特に貧困層になる」とも指摘。貧困層の大半がマレー人であるため、公的資金の支出には注意しなければならないとも述べた。
賄賂や職権を乱用した閣僚に対しては「直ちに更迭する」とも警告した。