管理事務所での身分証の保管は犯罪=国家登記局
2022.12.23 政治・社会マレーシア人の身分証を発行する国家登記局(NRD)は12月22日、コンドミニアムなど施設の管理事務所や守衛室などで外国人が身分証(MyKad)を保管することは犯罪との見解を示した。
同局はルスリン・ジュソー局長は「1990年国家登記規則に基づく違反だ」と指摘。マレーシア人の身分証は機密文書で、マレーシア人以外が保管することは禁じられていると述べた。このため、ネパール人などの警備員がマレーシア人の身分証を一時的にでも保管できないとしている。
外国人警備員がマレーシア人身分証の引き渡しを求めても拒否することができるとし、同局に通報するよう求めた。
同局長がこれを指摘したのは、外国人が不法に市民権を得ようとして書類の偽造が増加しているため。2020年から今年11月までの間に偽のマレーシア人身分証を使用・所持して逮捕されたのは289人。また、偽の身分証を作ったなどで逮捕されたのは202人にのぼったという。