ミャンマーで強制労働 マレーシア人6人を救助
2022.12.26 政治・社会求人広告に騙されてミャンマーで強制労働させられていたマレーシア人6人が救助され、12月23日に帰国した。
救助されたのは19歳から30歳の男性。このうち4人は人身売買業者が買い付け、タイ経由でラオスに輸送途中にタイ当局による検問で身柄を確保された。旅券をもっていなかったことから拘束されたが、マレーシア大使館などが身柄を引き取った。
また、他の2人は被害者の母親がソーシャルメディア上で嘆願。人身売買業者らは事が大きくならないようにするため、2人をミャンマー国境に近いタイのメーソートのレストランで解放したという。
被害者らは1日15時間以上、食事や休憩なしで働かされていた。また、1日のノルマが達成しない場合は中腰で重いものを持ち運ばせたりする体罰も受けていた。
救出にはシム・チョンシアン下院議員が参加し、バンコクに2週間滞在して当局らと連絡を取っていた。
ソーシャルメディア上で高収入をうたった求人広告に魅せられて応募するマレーシア人が後を絶たない。これまでにカンボジアやラオスでも入国後に旅券を取り上げられ、強制労働させられる事例が発生している。同下院議員は安易にこういった求人広告に応募しないよう呼びかけると同時に親に対しても子どもが海外で働く場合は内容について細かく調べるよう求めた。