マレーシア~日本間の航空便 管制マヒで軒並み遅延
2023.01.02 政治・社会フィリピン周辺空域の管制を管轄するマニラ航空交通管制部(ACC)が1月1日、長時間にわたって閉鎖となった。この影響で、日本~マレーシア、シンガポールを結ぶ飛行ルートの管制にも影響し、札幌・新千歳発クアラルンプール国際空港(KLIA)のマレーシア航空臨時便をはじめ、多くの便が引き返し、または別の空港へダイバート(迂回地での着陸)を余儀なくされる事態となった。なお、2日未明までに航空管制業務は回復しているもよう。
同ACCはマニラのニノイ・アキノ国際空港にあるが、同空港が停電し航空通信、無線、レーダー、インターネットの全てが失われたことで、発着便への対応ができなくなっただけでなく、空域管制も不能になった。
Mtownの調べでは、元旦午前10時成田発のマレーシア航空MH089が、途中まで向かって引き返し、再出発したため12時間遅延しKLIAに到着となったほか、同区間のJAL723が約3時間遅延。一方、夕刻に成田を発ったANA815便は出発こそ遅延したがほぼ定刻に到着している。