サバ州 タンジュン・アル・ビーチの埋め立てを承認
2023.01.03 政治・社会サバ州政府は1月3日、州都コタキナバル郊外のリゾート、タンジュン・アル・ビーチの埋め立てを承認した。
ハジジ・ノール州首相は、州政府がビーチを広げるために埋め立て用の砂の採掘と浚渫を行う15年契約をハンダル・ボルネオ・リソース社と締結したことを明らかにした。これに政府が合意した場合、ビーチを整備しプリンス・フィリップ公園を22エーカーから100エーカーに拡張するとした。
タンジュン・アルの埋め立ては、タンジュン・アル・エコ開発(TAED)のプロジェクトの一環とされるが、政府は今のところ開発計画自体を承認していない。
透明性、環境配慮、公的ステークホルダーの関与が欠けているとして長年にわたり批判されていた。最近の報道によると、TAEDが駐車場代を徴収するなど同ビーチの人気に便乗しているが、一方で維持管理を行わず荒れているとして、サバ州民がこの地域の管理に懸念と憤りを感じていることが伝えられている。
州首相は、以前から「プロジェクトは規模を縮小し公共性を重視したものにする」と発言していたが、埋め立てについては明言を避けていた。
タンジュン・アル・ビーチには1990年代、ホテル運営大手シャングリ・ラが大規模リゾートを開設。それ以来、コタキナバルを代表する施設として知られている。