ホームマレーシアニュース刑務所に不当収監 原告に24万リンギの賠償命令
刑務所に不当収監 原告に24万リンギの賠償命令

刑務所に不当収監 原告に24万リンギの賠償命令

2023.02.07 政治・社会
ペラ州イポー高等裁判所は2月5日、麻薬密売容疑で逮捕され、不当に刑務所に収監された原告男性に対して24万リンギの賠償命令判決を下した。
不当に収監されたと訴えていたのはイクマル・ハシムさん。2016年11月9日にヘロイン36.5グラムを所持していた容疑で逮捕された。その後に起訴されたが、麻薬密売容疑は保釈が認められないため、そのままタパー刑務所に収監された。
ところが、原告を捜査していた女性警察官シティー・ノール被告が関連文書を偽造していたことが判明。原告の署名が偽造され、虚偽の情報も含まれていたという。シティー被告は文書偽造容疑でその後に逮捕され、起訴された。当時の上司らも偽造したことに異議を唱えなかったため、有罪判決が確定した。同被告はその後に警察官を解雇されている。
原告男性はこれを受けて、2016年11月21日から2017年3月7日の106日間の不当収監に対して300万リンギの賠償請求訴訟を起こした。
裁判所は「原告側が不当な利益を得るべきではない」としてこの賠償請求額について却下したが、原告男性の訴えは認め、1日あたり2000リンギのほか、弁護士料などを含めて24万リンギとした。
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