タイ、外国人から入国料徴収=6月から
2023.02.15 政治・社会※本記事では、1タイ・バーツ=4円として計算しています
タイが、6月1日から入国料を徴収することとなった。
タイのピパット・ラチャキットプラカーン観光・スポーツ相は2月14日の閣議で承認されたと発表した。
観光・スポーツ省によると、空路で入国した場合は300バーツ(=1200円)、陸路および海路での入国の場合は150バーツ(=600円)を外国人から徴収する。なお、トランジットでの上陸などは徴収の対象にはならない。
同国政府は、年内に入国料歳入を約39億バーツ(=151億8200万円)と見込む。その一部は外国人旅行客の滞在中の旅行保険などに充てられるという。
また同相は、「タイでは長い間、外国人旅行者に対する入国税の徴収を検討してきたが、パンデミックにより実施が遅れた。入国料の一部は観光名所の開発のための資金として提供される」と述べた。
同国政府はこれまで、「入国料は空路入国の場合、航空券に加算し徴収するが、陸路や海路での入国の場合の徴収方法は未定」としている。
この報道を受け、バンコクの株式市場では一部の旅行・観光関連企業の株価が下落した。タイ国内の空港は1.7%下落、旅行・レジャー業の株価指数は1.6%下落し、ここ1週間で最低の終値となる見込み。