ノール・ヒシャム衛生総監が定年退職に
2023.04.17 政治・社会保健省のノール・ヒシャム衛生総監は4月21日に任期を終えて定年退職する。
新型コロナウイルスのパンデミック時には感染防止策である標準運用手順(SOP)などを策定し、同省の最前線に立って感染防止に注力した。
同衛生総監は「保健医療サービスを率いる中で、特別な瞬間やユニークな成果を経験できたことに感謝している」と定年退職前に地元紙に語った。
同衛生総監はスランゴール州セパン生まれ。
貧しい華人の両親の間に生まれ、幼少時はユー・ミンションという名前だった。
その後にイスラム宗教指導者の養子となり、この指導者の娘と結婚して現在の名前に改名した。
マレーシア国民大学(UKM)の医学部で勉強し、その後にオーストラリアで内分泌外科の学問に励む。
帰国後は各地の国立病院で働き、2008年に衛生副総監に抜擢。
2013年には衛生総監に昇進した。
2020年3月に導入された活動制限令(MCO)の時には記者会見を毎日行ってリーダーシップを発揮し、新型コロナウイルスの感染防止のヒーローと評価されている。