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博士号取得者の失業率 16%に増加

博士号取得者の失業率 16%に増加

2023.04.18 政治・社会
高等教育省によると、国内の35歳以下の博士号取得者総数のうち16%が失業している。
同省が行った卒業者追跡調査で明らかになった。
国内で博士号を取得する人は増加。2010年には1247人が取得したが、10年後の2020年には4560人が取得した。
一方で、2010年の35歳以下の博士号取得者の失業率は6%にとどまっていたが、2020年には16%にまで増加したという。
この結果を受けて、人材コンサルタントのウシャ・デヴィ氏は「博士号取得者の資格と業界が求めているものにミスマッチが発生している可能性がある」と指摘。
また、市場では博士号取得者の付加価値も認識されていない恐れもあると語る。
一般的に博士号は学術界や研究開発分野以外ではほとんど必要なく、多くが業界のごく一部にしかアピールできていないという。
また、人事関連の専門家のヌルル・イザー氏は「失業中の博士号取得者の多くは十分な実務経験がなく、求人企業にとって魅力的でない可能性がある」とも指摘。
社会の現実的な問題には長けていない人も多い。
このため、高い学歴があるにもかかわらず、企業で働くにはさらなるトレーニングが必要な人もおり、企業は必要なスキルをもっている学位保持者を採用する傾向があるとも話した。
現実的には高学歴よりも言語を3~4言語話せる低学歴の人を雇うほうが価値があると企業は考えているという。
このため、政府に対しては高等教育を受けようとする学生に対してある程度の実務経験をもつことを促し、パートタイムで勉学できるような態勢を整える必要もあると強調した。
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