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マレーシア薬物乱用取締審議会(Masac)は5月6日、政府に対し、年内にクタム(Ketum)を危険ドラッグ法に基づく麻薬として公示するよう要請した。
クタムはコーヒー科の熱帯常緑樹であるミトラギナ・スペシオサの葉で、漢方薬として用いられてきた。
しかし、オピオイドと呼ばれる興奮作用が含まれていることから、マレーシア国内では乱用する人が後を絶たない。
最近では「クタム水」にして飲んで酩酊する人も多く、逮捕される人も多い。
審議会のラジャ・アジザン事務局長は「乱用する人が増加し、新たな中毒者が増えることを防止するため」と説明。
「クタム水」を軽くみてはならないとも警告した。
同事務局長によると、クタム中毒患者に対しては現在、更生などの予算が割り当てられていない。
そのため、民間のリハビリセンターに送還して治療を受けさせる必要があるという。
また、2030年までに中毒者や密売組織を減らすため、刑務所が地域のリハビリ的なアプローチを実施することに同事務局長は支持を表明。
薬物中毒者に対してはリハビリを中心とした治療に政府は専念すべきだとも主張した。