ホームマレーシアニュースシーシャ1回分でたばこ180本分 専門家が警鐘
シーシャ1回分でたばこ180本分 専門家が警鐘

シーシャ1回分でたばこ180本分 専門家が警鐘

2023.07.27 政治・社会

国立がん協会のムラリタラン・ムニサミー専務理事は7月26日、シーシャ(水たばこ)の喫煙に対する無知がまん延しているとして警鐘を鳴らした。

また、公共の場での禁煙を厳格に実施するよう当局に求めている。

スランゴール州シャーアラムの経営科学大学(MSU)の調査によると、学生の3分の1がシーシャを吸った経験があり、うち20%が医学生だった。しかし、医学生であってもシーシャの危険性を理解していないとして同専務理事は困惑している。

専務理事によると、シーシャを1時間吸った場合、たばこ1本から発生する煙の100~200倍の煙を吸う可能性があり、これはたばこ180本分を吸っている計算になるという。

シーシャを1回吸っただけでもたばこ1本の9倍の一酸化炭素と1.7倍のニコチンが体内に入るため、大変危険だと警告している。

また、味のついたシーシャは、熱によって成分が刺激され、有毒な化学物質が生成される。このため、さらなる健康リスクを引き起こす可能性があるとも説明した。

世界的にみると、シーシャはたばこよりも害が少ないとの認識が強いが、同専務理事はこれを否定。非喫煙者でも煙を吸った場合、呼吸器系に深刻な問題を発生させる可能性があるとも指摘。

また、長時間にわたって煙にさらされる循環器系に異常が発生する他、がん細胞も形成されていくおそれがあるとしている。

このため、シーシャの喫煙者には禁煙するよう呼びかけた。
 

Tweet Share
KLIAエキスプレス 8月から20分間隔での運行に
スランゴール州クラン郡が市に昇格へ

Mtown公式SNSをフォロー

関連メディア