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国立がん協会のムラリタラン・ムニサミー専務理事は7月26日、シーシャ(水たばこ)の喫煙に対する無知がまん延しているとして警鐘を鳴らした。
また、公共の場での禁煙を厳格に実施するよう当局に求めている。
スランゴール州シャーアラムの経営科学大学(MSU)の調査によると、学生の3分の1がシーシャを吸った経験があり、うち20%が医学生だった。しかし、医学生であってもシーシャの危険性を理解していないとして同専務理事は困惑している。
専務理事によると、シーシャを1時間吸った場合、たばこ1本から発生する煙の100~200倍の煙を吸う可能性があり、これはたばこ180本分を吸っている計算になるという。
シーシャを1回吸っただけでもたばこ1本の9倍の一酸化炭素と1.7倍のニコチンが体内に入るため、大変危険だと警告している。
また、味のついたシーシャは、熱によって成分が刺激され、有毒な化学物質が生成される。このため、さらなる健康リスクを引き起こす可能性があるとも説明した。
世界的にみると、シーシャはたばこよりも害が少ないとの認識が強いが、同専務理事はこれを否定。非喫煙者でも煙を吸った場合、呼吸器系に深刻な問題を発生させる可能性があるとも指摘。
また、長時間にわたって煙にさらされる循環器系に異常が発生する他、がん細胞も形成されていくおそれがあるとしている。
このため、シーシャの喫煙者には禁煙するよう呼びかけた。