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観光・芸術文化省は12月15日、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムの条件緩和策を発表した。プラチナ、ゴールド、シルバーの3つのカテゴリーを導入し、詳細を明らかにした。中国との国交樹立50周年を記念としたもので、1年間を「トライアル」とし、以後は適切かつ効果的に続けられるよう状況に応じて調整する可能性があるとチョン・キンシン観光・芸術文化相は訪問先の中国で述べた。
緩和策ではMM2Hプログラムの対象は30歳以上と年齢が引き下げられた。また、マレーシアの最低滞在期間は現行の年間90日以上から年間累計60日以上に短縮された。ただ、申請者が30~49歳の場合、配偶者、扶養家族のいずれかも申請者と同じに規定された年間累計滞在期間60日以上が求められる。
申請手続きは、1992年観光産業法に基づき同省が認可したMM2H専用エージェントに限定される。
詳細については下記の通り。
◎プラチナ
・申請者は500万リンギの定期預金を含む財務条件を満たすこと。このうち医療や観光、150万リンギ以上の不動産の購入のため、取得から1年後に最大50%を引き出せる。
・このカテゴリー申請者は永住権(PR)の申請資格がある(編集注:取得できるかどうかは内務省次第)。
◎ゴールド
・200万リンギ以上の定期預金を含む財務条件を満たすこと。このうち医療や観光、75万リンギ以上の不動産の購入のため、取得から1年後に最大50%を引き出せる。
・ゴールド保持者は15年間のMM2Hパスが支給される。本人および扶養家族にもマルチ・エントリー・ビザも支給され、更新も可能。
◎シルバー
・50万リンギ以上の定期預金があることが前提条件。このうち医療や観光、75万リンギ以上の不動産購入のため、取得から1年後に最大50%が引き出せる。
・シルバー保持者は5年間有効のMM2Hパスが支給される。本人と扶養家族にマルチ・エントリー・ビザも支給され、更新も可能。
上記のいずれの場合も、扶養家族の対象も拡大された。21歳以下の子どもや障がいのある子ども、マレーシアで勤務していないまたは結婚していない21歳から34歳の子どものほか、両親や義理の両親も扶養家族に含まれた。
MM2Hプログラムについては2021年に申請条件が厳格化され、申請数が激減。ジョホール州のスルタン・イブラヒムは「厳しすぎる」として政府に条件緩和を求め、アンワル・イブラヒム首相が10月の政府予算案で緩和を表明していた。
今回の緩和策ではまだ不明点も多く、現行で義務付けられている月収証明などについては言及されていない。また、いつからこの条件で申請できるのかも指摘しておらず、別途発表があるものとみられる。