首相　日・ASEAN特別首脳会議で訪日 企業とも会談

アンワル・イブラヒム首相は12月16日、日・ASEAN特別首脳会議のため東京を訪問した。同日午前に岸田首相と首脳会談を行った。
 

この会談で、マレーシア国軍への警戒監視用機材の供与や外務・防衛間の戦略対話の立ち上げについて話し合われた。また、「アジア・ゼロエミッション共同体」首脳会合を契機に、エネルギー移行や脱炭素化の協力を強化させていきたいことなども話し合われた。

宇宙開発・利用に係る宇宙航空研究開発機構（JAXA）とマレーシア宇宙庁との間の協力覚書も交わされたほか、包括的・戦略的パートナーシップに関する日・マレーシア共同声明も発表された。この中には情報通信などの分野で両国が協力する内容が含まれた。

この後、アンワル首相はクランタン州に工場をもつローム・ワコー株式会社の吉岡洋介会長や日本電気株式会社（NEC）のコーポレート・エグゼキューティブに松木俊哉氏、三井物産の堀憲一代表取締役社長と個別に懇談。この後に日系企業25社との円卓会議が行われ、それぞれがマレーシアへの支援を表明したことで、アンワル首相は「感銘を受けた」とコメントした。アンワル首相は20日に帰国する予定。