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5年間の任期を終えたアブドゥラ第16代国王夫妻が1月30日、パハン州に帰郷した。王室関係者が出迎え、州政府首脳や数千人の州民らから歓迎を受けた。国営ベルナマ通信が伝えた。
この日は見送り式が伝統にのっとって行われた。アフマド・ザヒド・ハミディ副首相はテレビ放映で「両陛下はこの国が直面している未曾有(みぞう)の問題を解決し、信頼を全うしてくださった。国を発展させ、人々に奉仕したことを誇りに思っている」とメッセージを送り、ファディラ・ユソフ副首相も「両陛下が国の政治的混乱を解決し、挙国一致政府の樹立に導いてくださったご配慮、献身、犠牲、知恵は永遠に評価されるだろう」と治世における公正で賢明で思いやりのあるアプローチに最大限の感謝の意を表した。
一方、ファフミ・ファジル通信相は同省を代表して「両陛下のご尽力は国民と国にとってかけがえのないもの。特にコロナ禍から現在に至るまで、国はさまざまな課題や障害をうまく乗り越えてきた。両陛下が健康と長寿に恵まれますように」と述べ、別れを惜しんだ。
アブドゥラ前国王は、政治不安が続いたことから、任期中にマレーシア史上最多の4人の首相を任命した。昨年8月にはサバ州からサラワク州まで約1200キロを自ら運転して視察し、各地で市民と交流するなど気さくな人柄で知られた。
第17代国王にはジョホール州のイブラヒム・イスカンダル州王が、1月31日に即位する。