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バドミントン選手として世界的に知られる男子シングルスの元世界王者・桃田賢斗選手(29)が4月18日、日本代表から引退を表明したことについて、マレーシアでもさまざまな形で報道されている。バドミントンはマレーシアで人気の高いスポーツのひとつであるとともに、本来は東京五輪が開かれる予定だった2020年1月、マレーシアマスターズでの優勝の翌朝、クアラルンプール市内から空港への移動中に交通事故に遭った。そんな背景もあり、桃田選手はマレーシアで自国選手のように慕われている。
日本での報道によると、このところ国際大会への出場は腰のけがにより回避が続いていたことから、パリ五輪への出場は絶望的とみられていた。日本代表としての出場は4月27日から中国の四川省成都市で行われる国・地域別対抗戦「トマス杯」が最後となるという。
マレーシアでの桃田選手の引退報道では、「2020年の自動車事故からついに立ち直ることができなかった」と論評。同選手は「目の手術が必要となった。ドライバーが亡くなった大事故だったこともあり、そこから完全に回復することはなく、以前のようなパフォーマンスを示すことは困難になったようだ」と解説を加えている。
桃田選手本人自身も、「その不幸な事故が以来多くの問題を引き起こしている」とした上で、「目の手術後、見えない角度があったり、身体の一部が動かせなかったりした」「疲れるはずのない程度の練習でも、疲労を感じた。最善を尽くしたが、もはや世界のトッププレイヤーと競うのは難しいと感じた」と述べている。
現在、世界ランキング1位のビクトル・アクセルセン選手(デンマーク)は、桃田選手の引退に際し「あなたのような選手と競えたことを幸運に思う」とのコメントを残している。なお、両選手は世界の舞台で17回対戦し、桃田選手がアクセルセン選手に対して14勝を挙げている。