各地で豪雨による洪水発生、約２万人が被災-2021/01/05

年明けから降り続く雨で全国各地で洪水が発生している。これは、年末から「北東モンスーン」の影響を受けているもので、マレーシアの各地で大雨や異常低温が起きている。
社会福祉局が１月４日午後発表したところによると、豪雨が激しい５州での洪水による被災民は約２万人に達しているという。
被災者が最も多いのがパハン州の１万７３９人。州都クアンタンの被害が激しく、３２００人超が避難所に避難している。
また、ジョホール州では６９９１人が被災。最も多いのがクルアン郡の２３７６人、コタティンギ郡の２０３９人、ジョホール・バルでも１２７９人が被災した。クルアン郡では流された車の中で死亡している男子大学生１人が発見されている。
そのほか、ペラ州８９４人、トレンガヌ州で６４５人、クランタン州では南部のグア・ムサン郡を中心に３２２人が避難を余儀なくされている。
洪水により交通網も一部寸断されている。パハン州ランチャン地区近くの東海岸高速道路（ＬＰＴ１）では３日、高さ１メートルの冠水が起きた。このため、高速道路は封鎖されている。同州の観光地フレーザーヒルにつながる道路では数カ所で土砂崩れが発生、車13台が立ち往生した。