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*祝日の読み物*SOP遵守で我慢の旧正月=市民の8割は親族訪問避ける

*祝日の読み物*SOP遵守で我慢の旧正月=市民の8割は親族訪問避ける

2021.02.12 Uncategorized
中華系の人々が祝う旧正月の元旦がやって来た。しかし、コロナ禍の影響で、人との接触を避けることを求められたため、「健康第一が優先、帰省は我慢」と今年の旧正月はずいぶんと風情の異なる雰囲気となった。
現地のラジオ局の調査では、市民の8割は親族訪問をしないと回答。それでも一部のグリーンゾーンに住む住民からは親戚や友達の家を訪問すると答えているがやはり少数派と言えようか。
マレーシアの中華系の人々は旧正月になると、いわゆる「実家」に集まって親戚同士で新年の到来を祝う。その際に、プレゼントを贈り合うわけだが、「今年はプレゼントを渡しに行っても、ちょっと挨拶して手渡したらすぐにそこを離れる(クアラルンプール在住の20代女性)」と話しており、なんとも寂しい格好となる。
親戚同士で円卓を囲んで、正月料理を食べるのは「制限を守れば可能」とされた。マレーシアに残るお正月の風習として、「魚生」と呼ばれる細切りした生魚(つまり刺身)を縁起の良い言葉をかけ合いながら大勢で食す。今年は「叫ぶのはコロナウイルスを拡散する可能性がある」として、大声の代わりに「専用アプリで掛け声が出る音を流しながら黙々と食べた」という人もいたという。
例年、旧正月前には人々が新しい服を競って買う時期だが、今年の消費額は相対的に減ったという。これは、コロナ禍でビジネスが減り、収入自体が減少。購入に当てられるお金が減ったという事情もあるのだが、活動制限令(MCO)の発令で親戚・知人訪問の機会がなくなり、おめかしの必要が無くなった。さらにはMCOで店そのものが旧正月ショッピングのかき入れ時期に開いていなかったなどの事情もあったようだ。
旧正月には実家に集まって食事する習慣があるわけだが、これをレストランで行う一族も少なくない。しかし今年はMCOで大人数での食事がレストランでは事実上できないため、「パーティは自炊」とならざるを得ない。そのため、「年貨」と呼ばれるお正月用の食品を売る専門店はずいぶんと混み合ったようだ。一般的に、干しエビや干しアワビ、發菜などを扱う「海味鋪」は例年より混み合っていたという。
中華系の人々は、お正月になると玄関先に縁起物として柑橘類の鉢植えを飾る。こうした鉢植えは中国からの輸入品だが、今年は入荷量がそもそも少なく、入手がなかなか難しかったという。 寺院や、先祖の位牌が並ぶ「祠」への参拝へもSOPの制限により、例年より静かな境内となっている。線香を焚いて参拝する人々で溢れる様子が懐かしい。
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