ペラ州庁舎15軒　防火証明書を保有せず-2021/03/04

ペラ州消防救助局安全課のシェド・アズマン課長はこのほど、同州の25の政府庁舎のうち15軒に対して防火証明書（ＦＣ）を発行していないことを明らかにした。建物は主に州都イポーにあるが、公立病院も含まれる。
現行法では病院やホテル、事務所、商店、工場、倉庫など９つのカテゴリーの建物の所有者はＦＣを取得することが義務付けられている。
同州政府庁舎にＦＣが発行されていない理由について、同課長は「申請書は受理している。ただ、火災などの緊急時に直接部署に信号を送る代替システムがあるはずだが、システムの整備や更新が不十分だと信号を受け取れないため」として火災報知器などに不備があることを指摘した。
これら庁舎に対しては２０１９年から昨年にかけて警告書を発行したとも同課長は話した。是正措置がない場合、消防サービス法に基づき、建物の所有者に最高５万リンギまたは禁固刑５年が科される。
一方、民間の建物では申請のあった３６４軒のうち２５０軒のみがＦＣの発行を受けた。ＦＣを受け取っていない建物の所有者に対しては警告書を発行したが、うち12人は起訴されたという。