消費者協会　すべての卵の検査を求める-2021/03/23

連邦マレーシア消費者協会（ＦＯＭＣＡ）は３月21日、国内で生産されたすべての卵の検査を実施するよう政府に求めた。マレーシア国内の養鶏場で生産され、シンガポールに輸出された卵からサルモネラ菌が発見されたため。
ハイパーマーケットのイオンは20日に「ＣＥＭ０１４」と卵に押されている卵は返品するよう求めるなど市場では混乱が出ている。このため、ＦＯＭＣＡのマリムトゥ・ナダソン会長は「世論の懸念を和らげるために検査が必要」との認識を示した。
同会長は「養鶏場でガイドラインに沿って生産されているかを検査すべき」と述べ、輸送途中で菌が付着する可能性もあるので市場でも検査を行う必要があるとも話した。
シンガポール政府は今月19日、マレーシア産の卵を検査したところ、食中毒の原因となるサルモネラ菌が発見したと発表。マレーシアの獣医サービス局は、養鶏場番号「ＣＥＭ０１４」の卵から菌が発見されたとしている。
サルモネラ菌は食中毒の原因となる。賞味期限の過ぎた卵を食べないことや１分以上にわたって75度以上加熱して食べることなどが感染防止策となる。