＊週末の読み物＊政府、接種証明でシンガポールと相互認証に前進-2021/03/28

新型コロナウイルス対策ワクチンの接種が世界各国で進む中、マレーシア政府はこのほど、シンガポールとの間で、将来における「国境を越える両国国民の行き来促進」を視野に入れ、お互いの国で国民向けに交付される「ワクチン証明書の相互認証」に向けて取り組むための議論を進めている。
ジョホール州と接するシンガポールとの間では本来、１日当たり30万人にも達する人々の出入りがあるが、これがコロナ禍の現在、ウイルスの拡散を避けるため、国境が閉鎖されている状況が続いている。
先に行われた両国の外相会談では「双方の出入りに関連する詳細な要件、健康プロトコル、申請プロセスなど、両国間のワクチン証明書相互認証の運用の詳細は、双方の当事者によってさらに審議を行い、最終決定に進む」とする意向が発表された。
この声明ではさらに、「マレーシアとシンガポールではそれぞれの国が独自で接種作業が展開されているが、これを両国間にある国境を越える人の動きの拡大に繋げられるかについて建設的な議論を行った」と述べられている。
現在、ワクチン接種証明を世界的に共通性を持たせるために、世界保健機関（ＷＨＯ）や国際航空運送協会（ＩＡＴＡ）をはじめ、各国でさまざまなシステムが考案されつつある。