ホームマレーシアニュース*週末の読み物*日本の入国者向け対策が強化、書類不備で送還も-2021/04/25
*週末の読み物*日本の入国者向け対策が強化、書類不備で送還も-2021/04/25

*週末の読み物*日本の入国者向け対策が強化、書類不備で送還も-2021/04/25

2021.04.25 コロナ
日本の厚生労働省は4月19日から、新型コロナウイルスの水際対策として入国者に対する「出国前検査の証明書の提出」の運用を厳格化した。その結果、これまでに少なくとも到着者2人が書類不備などを理由に入国不許可となり、出発地に送還されている。
日本政府は、英国などで発生した変異株ウイルスの流入を食い止めるため、水際対策の強化策を打ち出している。現在は、すべての入国者に対し、現地出国の72時間前以降に検査を受けた証明書を提出するよう求めている。
仮に書類や検査などに不備があった場合、従来は検疫所管理の宿泊施設にて留め置かれる対応を行ってきた。しかし、19日以降は原則として入国拒否することとなった。
日本側が検査で認めている検体は、「鼻の奥の拭い液」もしくは「唾液」となっている。
検査不備が起こる理由のひとつとして、「日本側が定めている方法と異なる手順で得た検体を使って検査した」という例が挙げられる。報道によると、19日にオランダから関西空港に到着した30代の日本人男性が、複数の検体を混ぜたものを使って検査した証明書を持参したことから、オランダに送還されたという。
一方、成田空港では、アメリカから来た女性(20代)が、検体採取からの時間が経ちすぎていた、という理由でアメリカに送還されている。
検査方法については、マレーシアの主要都市には幸いにも日本語が通じるクリニックがあり、こうした機関では日本側の要請を理解した検査を行なってくれる。一方、検体採取から日本到着までの制限時間をオーバーするリスクについては、マレーシアの地方都市から国内線等でクアラルンプールで乗り継ぐ際、接続時間が長すぎて時間切れという想定が考えられよう。
なお、日本政府は現在、英国をはじめとする一部の変異株流行国からの帰国者に対して、「到着から3日間」をめやすに検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)で待機するよう命じている。マレーシアからの帰国者に対してはこうした対応は行っていない。
※写真キャプション 編集部が入手した「日本規定には合わない証明書」の例。のどと鼻の2カ所から採取しているため認められない。
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